Re: そろそろ練習は終わりです -
Kow 2020/10/23(Fri) 10:43
No.717
この程度であればプリントは1.5時間くらいですね。
やはり肝は印刷時の樹脂のゆがみによるサイズ誤差。結局積層式の3Dプリンタは0.2mm程度の誤差は上等という感じ、
しかもその誤差もそれほど安定して出ません。なので精度が要求される小物は向きません。
そのあたりを承知で使うなら、3DCADでポチポチ書いたものが数時間後に立体として手に入る夢の機械という印象です。
これが初期投資数万円で終わり、ですからね!
ということで電子タバコ(悪癖・・・)のホルダーを作りました。そろそろ自信がついてきたので、フライス盤の
クーラントシステムの構築、再起動です!
Re: そろそろ練習は終わりです -
tsuzuki 2020/10/26(Mon) 16:46
No.718
Kowさんこんにちは
fusion確実に使いこなしていますね〜。さすがです。
>2980円の書籍を購入しましたが最初の数十ページくらいしか読んでません。
私はこの本3回くらい実際に試しながら読みました。えーい、なんだかさっぱりわからないぞなどと文句を言いながら。
赤鉛筆でこの項目はこの書き方ではどうやればいいのかわからないなどと憂さ晴らしの書き込みなどもしてあります。
そしてアドバンス編もCAM・切削加工編も買い込みました。
スプラインとかスカルプモードだとかどうしてもいまいち細かいところで理解しきれないところも多数。
何とかCNC加工までは到達しましたが、それからかれこれ一年。
何か作ろうとなったらまた一から出直しですね。
私の加工技術には鍋CADが丁度あっているようです。
ところで一つ教えてください。
コンロッドの両端にブロンズでできたベアリングを入れていますが、実エンジンの場合、こういったメタルべアリングは
コンロッドには固定されていないものなのですか?
薄いメタルをピン周りに巻き付けて、ロッド側で押さえつけるだけでいいのではと言うメールをもらいました。
実エンジンを見たことがないので、よくわかりません。
メタルベアリングのエンジンなんて今時あるのでしょうか。
(ハーレーも実エンジンではニードルベアリングのようですね)
Re: そろそろ練習は終わりです -
Kow 2020/10/26(Mon) 20:52
No.719
>コンロッドの両端にブロンズでできたベアリングを入れていますが、実エンジンの場合、こういったメタルべアリングは
>コンロッドには固定されていないものなのですか?
2通りあります。
周り止めの切り欠きとでっぱりがありそれを合わせるもの。
画像の上側に出っ張りが見えると思います、ここにはまるような切り欠きがクランクケース(横割りの場合)に用意されています。ちなみに丸い穴はオイルの噴出口で固定用の穴ではありません。
が、基本固定というよりも押し込んでいるだけです。
あとはそういった切り欠き等がなくメタルを押し込むだけ、という感じです。車種によってはその限りではないと思います。
ただ旧ドカティ(ベベル)は砲金のメタルを入れた後に周り止めの穴をあけてノックピンを入れている事例を見たことがあります。
メタルによるフローティングマウントはまだまだ主流で、高性能のハイチューンエンジンを積んだ市販車でもまだ主流です。ベアリングを入れるとコンロッドが大きくなるため、回転部の重量低減を狙うためかもしれません。
Re: そろそろ練習は終わりです -
Kow 2020/10/26(Mon) 20:58
No.720
Re: そろそろ練習は終わりです -
Kow 2020/10/26(Mon) 21:00
No.721
あ、tsuzukiさん
そういえば・・・。tsuzukiさんのサイトのリンクページに私のサイトをご紹介してくださっておりますが、
実はURLが変わっていてリンク切れになってしまっています。
お手すきの時、と申しますが何かのついでに直して戴けると幸いでございます。
ぶしつけなお話で申し訳ございません・・・
Re: そろそろ練習は終わりです -
kow 2020/10/26(Mon) 21:17
No.722
ちょっと先走っちゃったかもしれません。
バイクのエンジンのメタルは写真のように半円のメタルを2枚組み合わせて使います。
数種類のメタルが用意されており、プラスチゲージというそうめんみたいなプラスチックの棒を挟み込んで潰して
その幅でクリアランスを見ます。
この数値、手持ちのGPZ900Rのサービスマニュアルを見ると0.020-0.044mmとなっています。なので
>薄いメタルをピン周りに巻き付けて、ロッド側で押さえつけるだけでいいのでは
は、流石に要求クリアランスに対しておおざっぱすぎるような気がします。
で、ドカティ等のクラシックマシンでは砲金で円筒状のメタルをワンオフしている事例をみたことがあります。
この場合、回り止めのノックピンを入れていました。
こんな感じでご回答になっていますでしょうか?
メタルベアリングはオイルを圧送することでフローティング支持できるという優れものです、バイクの世界では
クランクシャフトもコンロッドスモールエンドもカムシャフトもまだまだ多く使用されています。
Re: そろそろ練習は終わりです -
tsuzuki 2020/10/27(Tue) 09:56
No.723
Kowさん、こんにちは
メタルベアリングの件ありがとうございました。
私はエンジンと言えば、原付のエンジンをばらしたことがある、模型飛行機用のエンジンを扱ったことがある程度で、
実用エンジンを細かく触った事はありません。知識はほとんど工学書から得た机上の空論に近いもの。
作るエンジンは100時間は回る必要がないものです。
(熱処理や表面処理など、知識としてはありますが、とてもその設備も技術も持ちません)
今回のベアリングに関してもメールをもらって初めて気が付いたことでした。
実車の部品の写真や整備マニュアル迄載せていただきありがとうございました。
プラスチゲージなんてのも初めて聞きました。
半円のリングにノッチをつけるのは難しそうなので、耐熱ロックタイト固定で済ませちゃいましょう。
それとも固定ピンかな?厚さが1oなので結構シビアーかも。
これからブロンズでベアリング作ります。
(ホームページのリンク先、なおしました。)
Re: そろそろ練習は終わりです -
Kow 2020/10/27(Tue) 12:09
No.724
tsuzukiさん
少しでもお役に立てましたでしょうか。
私は逆に実際のエンジンしかいじっていません。クランクシャフトの心出しとメタル調整はオーバーホールの肝、という
べきところで非常に興味深いところです。
クランクシャフトの心出しは素人の手には負えないので専門の業者(内燃機屋)に依頼をします。メタル調整は
・現在ついてるメタルと同じメタルを購入して
・プラスチゲージをメタルとシャフトの間に挟んで、いったん指定トルクでクランクケースを組んで
・せっかく組んだクランクケースをばらしてつぶれたプラスチゲージの幅を確認して
・隙間が指定外だったら薄いor厚いメタルに買い換えてまたプラスチゲージを挟んで指定トルクでクランクケースを組んで
・またばらして・・
と苦行を強いられます。まあ心出しがでたクランクシャフトで調整されたメタルを組んだエンジンはとてもよく回るので
我慢して調整するわけです(笑
リンク修正ありがとうございました。お手数をおかけいたしました。
Re: そろそろ練習は終わりです -
tsuzuki 2020/10/30(Fri) 10:48
No.731
Kow さんこんにちは
>クランクシャフトの心出しは素人の手には負えないので専門の業者(内燃機屋)に依頼
>プラスチゲージをメタルとシャフトの間に挟んで、いったん指定トルクでクランクケースを組んで
>またばらして・・
回るか回らないかの瀬戸際の自作エンジンと比べて、より高性能に回らなければならないエンジンは要求度が違いますね。
異次元です。そしてその内容はうんちくに富んでいます。
私もトルクドライバーで締め付けトルクを管理したこともあるのですが、要求レベルがまるで違うことを感じ、今は
電動ドライバーのトルクと手の感覚だけに頼っています。
頻回の分解、調整あるいは作りなおし、組付けが要求レベルなのです。
ありがとうございました。
ついでと言っては何ですが、こんなの売ってますね。
https://www.monotaro.com/p/0928/2148/?t.q=%88%AC%82%E8%8B%CA
Re: そろそろ練習は終わりです -
kow 2020/11/02(Mon) 17:22
No.732
>ついでと言っては何ですが、こんなの売ってますね。
そう、こういうのは格安で手に入りますね(笑
思わず作ってしまいました。