タップ

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タップ

金属加工を行う上で頻繁に使用するのがこのタップ。ダイスよりも登場頻度は高いと思います。

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  • ウィキペディアより画像をお借りしています。

よっぽどの粗悪品でない限りたいていの製品で問題ないのですが、万が一トラブルが発生すると影響が大きいのもまたタップの特徴だったりします。

 
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タップの基礎知識(ホントに基礎だけよ)

  • MとP
    • タップの寸法を表す数値はネジと一緒、MとPです。Mがネジ径(ねじ山の頂点を先端とした外径)を示し、Pがピッチ、ねじ山の間隔を示します。ですから通常の6ミリネジのメネジを切る場合は「M6P1.0」のタップを買えばいいんです。もちろん、使用するネジのピッチが特殊であれば、そのピッチに合わせたタップが必要です。
    • バイクはM10など大きいボルトは細目(さいめと読みます)が使用されており、ホームセンター棟で販売されているタップとピッチが合わない場合があります。ホームセンターのセットタップにはたいていM10P1.5の並目(なみめ)が入っていますが、バイクで使用されている細目はM10P1.25です。なまじ径があっているために、最初の1回転は入ってしまいます、ネジであればそのまま止まるので気づくことがほとんどですが、タップはなにしろ刃物ですからそのまま切れてしまいます。気づいたときには大切なパーツ(M10なんてボルト、大事なところにしか使われてません)が壊れてしまった、文字通り後の祭りってことになります。
  • 先タップ、中タップ、上げタップ
    • 実はタップは3本セットなんです。タップの先端には「食いつき部」という、下穴(いわゆるただの穴)に食わせる部分が斜めに削られており、この部分はねじ山の刃が落とされています。
    • 「食いつき部」は下穴に食いつきやすい反面、その部分はねじ山が作られません。先タップはねじ山が多く、7刃程度落とされています。中タップは3刃程度。上げタップは仕上げげタップですから、ほとんど山が落とされていません(なので、あげタップをいきなり使うと下穴に食い込まない)。
    • ホームセンターのセットに組まれているタップはたいてい中タップです。アルミ相手の通し穴であれば中タップ1本でたいていことは足りますが、硬い材質が相手だったり、とまり穴(袋小路になっているネジ穴)がターゲットである場合は、最低でも中タップ、上げタップが必要です。
    • 先、中、上を1番、2番、3番と呼ぶ場合もあります。
  • ストレートタップ、スパイラルタップ
    • もっとも安価で入手しやすいのはストレートタップです。が、このストレートタップは切粉の排出がタップにより生み出された切粉の圧力だけに頼られており、しばしば切粉が中に詰まります。詰まるくらいであればいいのですが、悪夢のタップ折れの原因はこの「切粉詰まり」である場合が非常に多いのです。
    • スパイラルタップは回転力で切粉が排出されるため、この「切粉が原因のタップ折れ」の機会が少ない、と言ってよいでしょう。もしお財布に余裕があれば、スパイラルタップを手元に置いておくのもよいかもしれません。ただ、剛性はストレートのほうがあるのかな?
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  • 逆タップ
    • 稀ですが、ヤマハ車のミラー、シフトべダルのチェンジロッドなどで逆ネジを使う場合があります。もちろん、逆ネジ用のタップがありますので、それをチョイスします。
  • 旋盤の内ネジバイトと比較して
    • 旋盤でボルトが切れるように、もちろん内ネジ用のバイトを使用してネジ穴をあけることもできます。が、やってみればわかるのですが非常に困難で、かつ正確なサイズをだすことは非常に難易度が高いのです。多少の出費であっても、タップを購入して芯押し台に咥えてネジを切るほうがはるかに容易(手間とコストを比較したとしても)であり、そちらをお勧めします。
 
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お勧めの入手方法

選択肢としてあげられる入手方法として、

  • ホームセンター・工具店で購入する
  • ネットショップで購入する
  • Yahooオークションなどで中古を購入する

があります。

ホームセンターですと細目のタップは殆ど売っていません。よい工具店が近くにあればよいのですが、やはり個人の方にはネットショップがおすすめでしょう。

M18、などの大径タップをいちいちショップで購入していられません(高い・・・)ので、その場合はYahooオークション等を活用するのも手です。ただし、先に書いたP(ピッチ)と先タップ、中タップ。上タップ等の選択肢をよく注意してみてください。

 

お勧めの製品はコレ

  • 国産で3本セットであればたいていの場合OKです。
  • タップハンドルもお忘れなく。ラチェット型等いろいろありますが、私は標準型を愛用しています。
 

TIPs

  • 下穴サイズ表

下穴、ついつい手持ちのドリルのサイズが近いものを使用してしまいがちですが・・・。下穴が大きければネジ穴の強度が保てません。下穴が小さければ、悪夢のタップ折れが待っています。横着せずに、正しい下穴用のドリルを用意しましょう。

ねじ 下穴サイズ 適合ドリル
M3P0.35 2.7 ナチ(NACHI) 鉄工用ドリル 2本入 2.7mm
M3P0.5 2.5 ナチ(NACHI) 鉄工用ドリル 2本入 2.5mm
M3P0.6 2.4 ナチ(NACHI) 鉄工用ドリル 2本入 2.4mm
M4P0.5 3.5 ナチ(NACHI) 鉄工用ドリル 2本入 3.5mm
M4P0.7 3.3 ナチ(NACHI) 鉄工用ドリル 2本入 3.3mm
M4P0.75 3.25  
M5P0.5 4.5  
M5P0.8 4.2  
M5P0.9 4.1  
M6P0.5 5.5  
M6P0.75 5.3  
M6P1 5  
M8P0.5 7.5  
M8P0.75 7.3  
M8P1 7  
M8P1.25 6.8  
M10P0.5 9.5  
M10P0.75 9.3  
M10P1 9  
M10P1.25 8.8  
M10P1.5 8.5  
M12P0.5 11.5  
M12P1 11  
M12P1.25 10.8  
M12P1.5 10.5  
M12P1.75 10.3  
M13P0.5 12.4  
M13P1 11.9  
M13P1.5 11.5  
M14P0.5 13.4  
M14P1 13  
M14P1.5 12.5  
M14P2 12  
M18P1 17  
M18P1.5 16.5  
M18P2 16  
M18P2.5 15.5  
  • もしもタップが折れたら・・・

タップは焼きが入っています、折れボルトとは違うんです。中心に穴をあけて逆タップというテクニックが使えません。折れタップが入り込んだパーツがきっちりボルト穴の垂直を出して固定できる形状で、またあなたがフライスを持っていて、かつ超硬エンドミルを持っているという条件であれば、超硬エンドミルで折れタップを削り取ることが可能かもしれません(ただし、非常に難しい加工です)。

実際にはこの条件に一致することは難しいでしょうし、ほとんどの場合は「そのパーツ・材料を捨てて作り直す」ほうが現実的だったりします。内燃機屋さんでは放電加工等で折れタップの取り除きをやってくれるところもあるそうです。でもお金が掛かります。

タップ折れをできるだけ避けること、これが大切。

私が、粗悪な・安価なタップを好まないのは、これが理由です。

  • もしも先タップが入手できなかったら・上げタップが入手できなかったら

グラインダーで丁寧に削れば、モードチェンジ(?)が可能です!(よくやりますワタシ)

  • 垂直にタップを立てるには

タップをボール盤のドリルチャックに咥え、材料をバイスて正確に固定して右手でドリルチャックを下げつつ左手でドリルチャックを回すことで垂直なタップを立てることができます。

  • シャンクが太い場合、超硬エンドミルでドリルチャックのお尻に6mmの穴をあけて、6mmの丸棒を差し込んでその6mm丸棒をドリルチャックで咥えることで対応できます。
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